とある会の委員長さんが委員長退任のご挨拶の中で、
一冊の本をご紹介して下さいました。
山本周五郎の短編集「おさん」という本です。
特に、その中の「青竹」をぜひ読んでみてほしいとのこと。
「青竹」を読んで、私たちが失いつつあるものを、
教えられたような気がしました。
言い訳をしない。
きっぱりと、静かに正論を言う。
私欲がない。
きめどこを決めて、あとはあるがままに任せる。
大切にしたいものが、宝石のように散りばめられていると感じました。
そして、内容もさることながら、 日本語の美しさとはこういう言い回しだったのだ
と再認識させられました。
もっと、もっと多くの本を読んで教養を深めたい、
心からそう思わせてくれる本でした。
実は、件の委員長さんは、ご挨拶の後でおもむろに袋の中から
出席している委員全員に「おさん」をプゼントして下さったのです。
委員長さんのお人柄に、深く感動しました。
このような方のそばで委員会活動ができたことに幸運を感じています。